熱中症と節電対策が重要な夏に
2010年代以降は全国的に気温が高くなっています。特に夏は最高気温の上昇が顕著になっています。
6月から9月の最高気温(過去5年の平均)
気象予報などで使われる月別の「平均気温」は24時間の平均気温が使われ、日中に記録される最高気温より低くなります。多くの人の生活に影響が大きい最高気温(平均)について、過去5年間を掲載しています。
2021年の8月の気温は過去5年で最低(7月より0.1℃低い)になっています。これは8月中旬に続いた大雨の影響で、この期間の気温は統計開始以降で最低となったためです。
年 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 |
2021 | 28.1 | 32.0 | 31.9 | 28.3 |
2020 | 29.3 | 29.1 | 35.9 | 30.0 |
2019 | 27.7 | 29.7 | 33.9 | 31.6 |
2018 | 28.1 | 34.4 | 35.3 | 27.7 |
2017 | 27.9 | 32.7 | 32.6 | 28.4 |
近年の9月はまだ夏の気温ですね。
過去3年間の猛暑日(合計日数)
期間:7月~9月
- 2021年:8日
- 2020年:24日
- 2019年:20日
- 2018年:36日
節電対策重要な夏に
(光熱費の削減)
今年は原油や天然ガスの供給が不安定になっており、電力料金の値上げも予想されています。オフィスや事業所においても経費の増大につながり、より一層の節電対策が重要になります。
すぐに出来る節電対策
- エアコン:冷房は必要な時だけ稼働
- エアコンのフィルターを清掃(故障防止にもつながります)
- 扇風機と併用できる場所では、エアコンの設定温度を調整する
- 不要な照明はこまめに消す(特に昼休み)
- 残業時は、空調範囲を限定
- 複合機などオフィス機器は省エネモードを活用(夜間や休日)
- ブラインド・カーテンなどで外からの熱を遮断
- 昼休みなどはパソコンの電源を切るか、スリープモードを活用
LED照明で省電力化
室内の電球をLED照明に交換することで、消費電力の低減が図られます。下記は電球型蛍光灯をLED電球(いずれも60形、昼光色)にした場合の試算です。消費電力は約3割低減が期待できます。白熱電球からの交換であれば、さらに消費電力が低減されます。
比較 | 1個交換 | 10個交換 | ||
電球型蛍光灯 | 11W | 110W | ||
LED電球 | 7.3W | 73W |
寿命も長くなる
LED電球の寿命は4万時間程度です。(製品により差はあります)
- 白熱電球からの交換では20倍~40倍寿命が長くなる。
- 電球型蛍光灯の約3倍長くなります。
その他のメリット
- 衝撃などに強く壊れにくい(地震時の被害軽減にも期待)
- 紫外線を出さないため虫が寄り付きにくい
- 電気をつけるとすぐに明るくなる
- 二酸化炭素の排出量が少なく環境に優しい
デメリット
- 蛍光灯に比べ照明範囲が狭い
- 浴室などには不向きです
- 導入コストは蛍光灯に比べ高い。最近はLED照明器具の価格も下がってきており、従来に比べコストは抑えられるようになりました。
2022年の夏の気温予想
(熱中症予防)
平年より暑い確率は50%
気象庁の「暖候期予報」によると6月~8月全般の気温は、平年より高い予想が50%と高くなっています。
消防庁の熱中症予防ポスター
画像のリンク先でPDFで表示・印刷できます(消防庁にリンク)
熱中症アラートの運用が始まっています。
環境省は2021年4月28日から、全国で「熱中症警戒アラート」の運用を開始すると発表しています。気温や湿度、日射量などを基に算出した「暑さ指数」から、翌日に暑さ指数33以上(重症者と死者が急増するおそれ)が予測される場合に、発表されます。